どうして私は殺されなきゃいけないんですか?

足元を見る。二度見する。何かがある。それは、とても汚くて見たことがないなんとも形容しがたい塊のようなものです。ひっくり返してみました。一応人間だったようです。女性だと思います。推測ですが。あたりを見ますと、見知らぬ男が一人。名前も顔も知りませんが、すごく懐かしくて安心するような人でした。男はこちらを向いて、
「お嬢さん、溶解したオレンジ色のプルトニウムは知りませんか?」
「いえ。存じておりません。」
プルトニウムが溶解したからなんだっていうんだ。いや、それにしてもお嬢さんとはどういうこと?私は今そのような見た目なんでしょうか。しかし、鏡など存在しないので確認はできません。というか、あまりにも今更なんですが、この部屋は死体があるだけあってものすごい悪臭がします。割と新しめなんですけどね。どうやらここは床が石で壁は木みたい。逃げ出せないわけではなさそうだから逃げることにしましょう。よくわからん原子力男は知らない。と考えていた矢先、へんてこな服を着た二人組がずけずけと部屋に突入してきました。どうやら日本人のようですが様子がおかしい。そのうちの一人はវាលពិឃាតと言いながら原子力男の腕をぐいぐい掴み連れて行きました。クメール語です。それは。あのね、カンプチアじゃあないんだから。で、そわそわしていると、もう一人が私の腕をつかむというか握りつぶすような勢いでもって引っ張り上げました。
「おい!貴様!何をするy…」
意識が飛んでいました。気が付くと竹でできた建物の中にいて、少し狂気を感じるような歓声が聞こえました。そして奇妙な音楽。鐘の音は甲高くて気持ち悪い。そして磔にされた先ほどの原子力男を見つけました。やつは泣き叫んでいました。んお?んお?意味が分からず逃げようともがきましたが手枷足枷が邪魔で身動きが取れません。そして男は気づくとあの女性のようになっていました。鍬で頭を抉られた。きっとそう。私はその瞬間、やつがあの女性を惨たらしく殺したのだと感じました。しかし、私を引っ張ってきた男は「お前も三日後、ああなる。」と機械のように言い放ったのです。え。ほんとにえ。なんですよ。出る言葉というのは。三日後には頭を鍬で抉られてお空に行ってしまうと?何を言っているんでしょうね。私はやつにこういってやった。
「私は誰も殺してなんか、ない!」
「嘘つけ。お前たちは人を殺したんだ。だから三日後にお前もあんな風に殺す。民衆の前で殺す。」
は、い、?え。まあsおn7おガチみたいです。いやねえ死の恐怖というものはすごいです。逃げられないかと模索すると次の場面に飛びました。もうこれは寿命も尽きたかと死ぬしかないのかと本気で考えました。ですが、移送される前に一度目の脱出。無計画に走るだけの単純な脱出でしたのでもちろん捕まって殴られました。非常階段を使ったり抜け道を使ったりとありとあらゆる手段を使いましたが全て無駄でした。赤とんぼ街道は血だらけでセミが焼け焦げて死んでいるベランダ。これはもう死ぬしかないのかもしれないんです。私はあの原子力ひき肉になってしまうかもしれないと考えると背筋が凍る。そんな中、ついに3日が経ちました。私は磔にされ処刑を待っていました。ついに終わりかなんて思いつつ。しかし、そこで私を縛り付けた人間はおそらく私を知っている人間で何とも言えぬ表情でこう言いました。
「多分。それ、大丈夫の火災。お願いだから殺されてくれ。」みんなは私に死んでほしいらしい。私は何かのいけにえになった気分。しかし、私はじたばたと暴れ、走って逃げました。どこか遠い記憶にありますが私は何度も逃げていたそう。そこで私は、キリングフィールドみたいな小学校の体育館に行き、鉄の部屋にいるドイツ兵と話をしました。どうやら夜に脱出するといいようです。夜。まあそうね。というわけで私はその夜、逃げまくった。逃げて逃げて逃げた。追手が来て、泥沼にダイブしてサンダルで看板と森の中を駆け抜けていつのまにかショッピングモールにたどり着いた。海外っぽい?何か黄色の斑点が見えるカラフルな場所です。しかし、そこは無人で異様な雰囲気で望んでいたはずの虚無や静けさ、孤独とは何かが違います。私は子供になった気分でエスカレーターを駆け上がったりとなんとかもがいていましたがやつらはそこまで来ていたのでどうしようもなく。しかし、道中に美しい白いドレスを着た女性がいたのでその人についていきました。透明なアクリルパネルで私を隠してくれます。見えてるような気もするけどマジックミラーのようになっているらしい。私はそこから逃がしてもらい、またあのドイツ兵のいる場所に行きました。彼らはなぜか、私をかばってくれ、イギリス人の警察官を殴り倒してどこかへ運んでくれました。そのあとは朝日もすこし混ざりみんなでチョコパイ食べて死にました。どうして?

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