だれかと話がしたいんですよ。

私は、おはようございまーすと大声で叫びながら走り去っていく少年の影を追っていた。だって羨ましくて仕方がないのだから。なんで、どうしてなんだよ。なんで君はそんな声を出して通りすがりの男に挨拶ができるんだ。私は声帯をキュッと締められて喉に餅を詰まらされたかのように声が出なくなってしまうんだ。本当はアホなこと言ってふざけて散々荒れた人生を送ってみたい。もっといろんな人と話したい。自分が持っている語彙を最大限に使いたい。でも、出来ないんだ、それが。自分がイカれた人間だというのは承知のことで、私のような人間はマイノリティであることも十分に理解している。でも、頑張っても頑張っても私の首を締める男は立ち去ろうともせず、ただ無表情に私の首を締め付けているのだから怖くて仕方がない。誰か、彼を殺してくれ。もう限界なんだよ。心が、全身が、細胞の一つ一つが叫びたがってるんだ!話したい。話したい。もう、それ、殺虫剤のわらび餅みたいな感じでニンジンが踊ってるんですけど。いや、うらーとかじゃなくて色とりどりの赤色を見ている感覚なんです。コンピュータグラフィックスはデフォルト状態で不愉快でイギリスみたいなんです。なのに誰に何言っても分かってくれない。支離滅裂なのはお前の方だって何回でも言ってやりたい。ソビエト連邦ではニシンは空を泳いでいるか?という質問の答えが「お帰りくださいませ」や「うぜえイルカ」ではなく「お医者さん」を選ぶ君の方がよっぽどおかしいよ!あのね、一つ言っておくと、銀行強盗はロマンチスト!殺虫剤は人間のハエ!イルカは池で溺れてんの!わかったらさっさと2次元へ帰れ!

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