shino_m

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朝になるからと…

階段を上れば上るほど、あなたは離れて行ってしまう。口を開けば開くほど、分からなくなっていく。朝が暗いと感じて、雨に濡れるのが懐かしいと感じるのもあなたとは共有できないことだ。プツプツと街灯が消えかけ、電子レンジも微睡む夜明けの空は美しい。寒...
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ここにいる自分は何者なんだ。

ふと思ったのだ。他者の考えを学び自分に取り込んで、自分の思想としていくという過程で。今の自分の思想は他人の思想を集めたモノだ。この世の誰か、知らない誰かの思想だ。そしてまた、その誰かの思想というのも、他の誰かの思想を集めた思想だ。じゃあ、自...
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π

数学のテストで86点を取ってしまった中学生、キャロル(本名:川井)。「なぜ…90点ではない…?」私は絶望しながら帰路についた。そして、答案用紙を思い返しながら、信号を待っているときふと思い出したのだ。πという文字を書き間違えたことを。いや、...
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ぁーlq。ぉしまぃ。ぇぃぇぃ!

どうしよう。生きている心地がしない。あーあ。ボコボコボコボコと鈍い音を立てて死んでしまったよ。路線バスに鉄棒が突っ込んだから。きもちわるい紙くずが大きな音を鳴らすから。そう言うのはきっと痛いですね。肉が剥がれて血が溢れて骨がバラバラになるの...
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どうして私は殺されなきゃいけないんですか?

足元を見る。二度見する。何かがある。それは、とても汚くて見たことがないなんとも形容しがたい塊のようなものです。ひっくり返してみました。一応人間だったようです。女性だと思います。推測ですが。あたりを見ますと、見知らぬ男が一人。名前も顔も知りま...
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旅(1

「ちょっと、旅行に行ってくるよ。行先は分かんないけど、オホーツク海にダイブしてカムチャツカ半島を経由するつもり。後、カリノフカで殺虫剤を飲んでレナ川に照らされた銀行強盗をするロマンチストの気分になりたいな。それじゃあ。」彼は突然メモ書きを残...
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解体

ふと、北を見てみた。ニシンが空を泳いでいる。そう、富山から北海道を超えて。ニシンは春告魚とも言うらしい。私は春を知らない。春はただ赤いことだけを知っていた。そんなニシンが私に春を教えてくれるんだと思っている。そんなものは妄想で、ニシンは私を...
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清掃人

現世に疲れた人々が集う深淵のプラザ。そこは、息苦しい世迷言の掃き溜めである。彼らは揮発性が高く、律儀で真面目な人ばかり。そうさ、賢人は豆腐の角に頭をぶつけて死ぬんだ。一瞬にして2000度の鉄のように蕩けたタンパク質を何度も見た。きっと彼らに...
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国語辞典からマイナスイオンって単語が消えてしまったらしいのでオホーツク海でパプリカサラダ食いたい。

ほらみろ、家の隣の⬜️⬜️⬜️モールイルクーツク店は核実験場になってしまった。国語辞典を司る政治将校もついにはマイナスイオンという単語すら国語辞典から消してしまったんだ。プルトニウムが飛んでくるから死ぬかもしれないけどゲームセンターでディス...
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